茶道は、日本が誇る美しい伝統文化です。
あらゆる流派の教室が、日本はもちろん国外にまであります。
皆さんも、「裏千家(うらせんけ)」という流派は聞いたことがあるでしょうか?
裏千家や表千家は、茶道をやっていない方でも名前を知っているかもしれません。
さて、そんな茶道ですが、本格的に習うとなるととてもお金がかかります・・・
着物に道具、さらには許状まで。
そこで今回は、
- 茶道教室はお金がかかる?
- 茶道教室の月謝、相場はいくら?
- 月謝以外にかかる費用
- 茶道でお金をかけなくてもよい項目はある?
について紹介します。
茶道をこれから始めたいけれど、お金のことがわからない!という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
茶道教室はお金がかかる?
正直に言うと、とてもお金がかかります。
詳しい月謝の相場はこの後言いますが、月謝だけでもかなりの額がかかります。
さらに、着物、道具、許状申請料に先生へのお礼なども。
「お金がかかるのは道具を揃える最初だけでしょ」と思う方もいるかもしれませんが、そうとも限りません。
茶道を長年やっていると、良し悪しを見極める目が鍛えられます。
そうすると、自分が持っているものより質の良いものが欲しくなってしまうんです・・・
ここからは、実際にかかるお金について詳しく調べましょう。
茶道教室の月謝、相場はいくら?
茶道教室の相場は、月5,000円~15,000円ほどのところが多いようです。
ところが、月にかかる費用はこれだけじゃありません!!
茶道には水屋代というものがあります。
これは、教室でいただくお茶菓子、お抹茶、墨などの消耗品の費用です。
これがだいたい月5,000円~15,000円かかります。
ですので余裕をもって月3,0000円ほどかかると考えていた方がよいと思います。
じゃあ月謝には何が含まれているの?
月謝に含まれているのは、道具代や場所を借りる代金です。
茶道教室は、先生のお家で習うものもありますが、場所を借りて行うことが多いとか。
ですので、月謝に含まれているのはほとんどが場所代だと思ってよいでしょう。
月謝以外にかかる費用
さて、次は月謝以外にかかる費用を紹介します。
茶道には必要な道具はが多く、揃えるのが大変ですが、どの道具も美しく、見ているだけでも楽しいですよね。
道具
まず、茶道を始めるなら絶対に必要なのが道具です。
教室によって用意しなくても良いものなどがあるかもしれませんが、今回は基本的に必要になる道具を紹介します。
それは、ふくさ、袱紗(ふくさ)、懐紙、扇子、楊枝、楊枝入れ、茶筅です。
ふくさが二つあるじゃん!
そうです、ふたつあるんです!
ひとつは、皆さんがイメージする茶道のふくさです。
四角い布のことですね。
もうひとつは、結婚式などに持っていくような、すべての道具を入れる袱紗です。
漢字にすると、布の方は帛紗、入れ物の方は袱紗です。
帛紗(布の方)は、流派によって使える大きさ、色が違いますので、調べるか聞いてみてください。
どれも通販で買うこともできますが、手に取ってみてみた方が良いかと思います。
さらに、扇子についても注意してほしいことがあります!
茶道に使われる扇子は、普通の扇子ではありません。
茶道用の扇子がありますので気を付けてください。
その茶道用の扇子は、女性用と男性用があります。
さらに、裏千家では、「古帛紗(こぶくさ)」というものが必要です。
わからない場合は、一度調べたり先生に聞いてみると良いでしょう。
種類も多いし、どのくらいの金額のもの買えばいいのか、全く見当がつかない・・・
安いものはたくさんありますが、あまり安すぎるものですとすぐに壊れたりします。
ですので、1つの道具5,000円ほどと考えて買うと良いかもしれません。
しかし、あくまでこれは目安ですので、あまり細かくなくても良いですよ!
自宅で茶道をする場合は・・・
これまでは、茶道を習うときのことをお伝えしましたが、お家でもやるとなるとさらにかかります。
教室では茶器などは貸し出しがありますが、お家での場合は器やなつめなども自分で用意しなければなりません。
器やなつめは、あまり安いものはないと考えた方がよいでしょう。
器、なつめ、茶筅、茶杓は、「高いものである」という認識で値段を見てください。
許状申請料
茶道には、次のステップに上がるときに取らなければいけない、許状というものがあります。
この許状というのは、「この段階まで来ました」という修了を表すものではなく、「新しいことを学んでいいですよ」という許可をもらうものです。
さて、そんな許状ですが、申請するにあたってお金が必要になるのです。
この許状申請料ですが、裏千家では「挨拶料」と呼ばれています。
許状申請料ですが、現在公式に一覧などがないため、詳しいことはわかりませんでした。
たまに料金がかわることもあるので、気になる方は知っているお知り合いなどに聞いてみてください。
ただ、かなりの金額であることは間違いありません。
これらのお金についてですが、先生に直接お聞きするのは失礼なので控えましょう。
もし気になる場合は、同じ教室に通っている先輩に尋ねるのがよいです。
お礼
許状申請料は、先生が門下生のものを集めてまとめて宗家に提出するのです。
そのため、先生にそのお礼のお金を出す教室もあります。
お礼についてですが、教室ごとに値段は違うようですが、相場は申請料と同額を包むというところが多いとか。
しかし、門下生が全員でお渡しするところもありますので、それは他の生徒さんと相談しましょう。
先生によっては「お礼はいただきません」という方もいらっしゃいますので、それについても他の門下生さんに確認してみてくださいね。
人付き合いにもお金がかかる⁉
先生のご厚意で、おすすめのものや人を紹介していただくことがあります。
紹介していただいたものは買っておいた方が良いですし、紹介していただいた方にお会いするときは手土産を持参した方がよいでしょう。
この出費については予想していた人は少ないかもしれませんが、こういう出費もあるんです。
特に、先生に紹介・おすすめされたものについては買うのが暗黙の了解という感じになっています。
これが意外とかさむ出費になりがちですので、注意してください。
茶道でお金をかけなくてもよい項目はある?
茶道でお金をあまりかけなくてもよい項目、あります!
着物
お茶会などについては別ですが、普段のお稽古ではあまり高い着物を着なくても大丈夫です!
アンティーク着物などでもよいと思います。
ただし、柄や色はあまり奇抜、派手ではないものを選びましょう!
また、着物を着るときの襦袢なども、安くて使いやすいものがありますし、ユニクロなどで代わりに使えるものも売っています。
普段のお稽古のみですが、着物はこだわらなくても良いでしょう。
資格取得を途中で止める
実は、茶道の許状のひとつ、「行之行台子(ぎょうのぎょうだいす)」を取得すると、全員が「裏千家淡交会(たんこうかい)」という団体に入らなければなりません。
これは、研究会や行事などに参加できるのですが、入会費と年会費を払わなければなりません。
入会費は1,000円で固定ですが、年会費は上の許状を取得すると上がっていきます。
ですので、茶道を習っている方の中には、「行之行台子の取得はやめておく」という方もいらっしゃいます。
しかし、そこで止めるというのは、それ以上のお点前の習得ができないということです。
茶道を極めたいという方は、淡交会に入ると良いでしょう。
他の生徒さんや先生と交流する機会もありますので、有益であることは間違いないです!
最初はカルチャーセンターで!
実は、初級の資格(許状だと入門、小習い(こならい)、茶箱点(ちゃばこだて))は、カルチャーセンターで取れます。
費用はそれぞれ違いますが、教室で習うよりも時間もお金も節約できます。
ですので、「習いたいけれどお金も節約したい」という方は、初級をカルチャーセンターで取得するのも良いと思います。
他の物については、あまりお金を削るのは難しいかもしれません。
教室によっては、先生へのお礼が不要なところも稀にありますが、それ以外にはあまり削れません。
まとめ
今回は、茶道教室に必要なお金と、削れるお金があるかどうかについて考えてきました。
- 茶道には必ずお金がかかる
- 月謝の相場は10,000円程度
- 他にも、水屋代もかかる!
- 茶道では、着物、道具、月謝など、いろいろなお金が必要!
- 着物を安くするなど、お金をかけなくても良い項目も少しだけある
他に必要なものは、先輩などに聞いてみるとわかりやすいと思います。
良き茶道生活を送ってくださいね。
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