ANYCOLOR株式会社が運営する人気バーチャルライバーグループ「にじさんじ」。バーチャルライバーグループの中でも特に目立つ存在というだけあって、炎上騒動も度々起こっています。
にじさんじの炎上の中には、契約解除や活動休止に至ったケースも少なくありません。実際ににじさんじ 辞めた人の背景を調べると、運営とのトラブルや説明不足が原因となっている事例も見られます。
今回はにじさんじの過去の炎上騒動について、2019年から2025年までの主要な事件を時系列で紹介していきます。
にじさんじの炎上について
組織として大きい分、どうしても炎上騒動も度々起きているにじさんじ。ここからはにじさんじの過去の炎上騒動について紹介していきます。
暴露系ライバーの社員告発騒動
まずは2019年8月23日から25日に開催されたゲーム「LOL」の大会に、にじさんじ所属Vtuberが参加できなくなった騒動について紹介します。
ことの発端は、大会直前に暴露系のVtuberである鳴神裁さんが、「あるイラストレーターがいちから株式会社(当時のANYCOLOR株式会社)の人物から自身の利益のためにめちゃくちゃな契約を結ばされていたことを告発した」件を取り扱ったことです。
鳴神裁さんは、この告発で加害者側となっていた人物について、「いちからの人事広報部部長」だと暴露、更に「にじさんじ人事部長」といった表現もしたため、にじさんじも同騒動のダメージを負うことになりました。
鳴神裁が大会の実況を担当していたことが理由か
騒動を受けていちから株式会社は謝罪文を投稿。いちからの従業員の副業によるトラブルを認識し、いちから株式会社とは直接的に関わるトラブルではないということ、該当の職員は「にじさんじ」事業の業務を担当していないことを公表しました。
また、同時にいちから株式会社は開催が間近に迫っていたLOLの大会ににじさんじから出場予定だったVtuberに「弊社運営の判断による出演NG」という対応を取りました。
大会の実況に鳴神裁さんがいたことが関係しているのではないかと言われていますが、罪のないライバー達が突如大会に参加できなくなってしまったのですね。
にじさんじからデビューしたVtuberがわずか4日で解雇処分
続いて、にじさんじからデビューしたVtuberが僅か4日で契約解除となった事件を紹介します。2019年3月8日にデビューした真堂雷斗さんですが、デビュー早々に「中の人」が発覚してしまい、更にその中の人の素行の悪さも明らかになってしまったのです。
ネット上では未成年飲酒などの行為を行っていたと噂になり、炎上騒動に発展しましたが、にじさんじ公式からは「度重なる契約違反があった」と案内があり、3月12日にライバー契約解除となりました。
参考サイト:KAI-YOU
ライバーへのファンレターを誤って廃棄
最後に、所属ライバーへのファンレターを誤って廃棄してしまった事件を紹介します。2024年8月まで所属していた鈴谷アキさんへのファンレターについて、2024年2月から9月末日までに届いていたものを「社の管理不備」という形で誤って廃棄してしまったというのです。
ファンレターがライバー本人に届いていなかったことが鈴谷アキさん本人からの問い合わせで発覚したこと、明確に会社側のやらかしであったことなどから炎上騒動に発展しました。「もう一度書いて欲しい」というにじさんじ公式からのお願いには、複雑な反応を見せるファンも多くいましたよ。
でびでび・でびる「朝7時通勤」発言の炎上
2025年11月28日、にじさんじ所属のでびでび・でびるさんが配信で「まだ朝7時に通勤してるの? 人間って大変だね」と発言し、労働者への配慮を欠くとして批判を浴びました。
参考サイト:YAHOO!JAPANニュース
悪魔キャラの設定であっても、サラリーマンを見下すニュアンスと受け取られ、切り抜き動画がSNSで急速に拡散されたのです。
X(旧Twitter)では「社会人を馬鹿にしている」との批判が殺到し、VTuberと一般労働者の格差を象徴する発言として炎上しました。翌29日以降、まとめサイトが取り上げたことで普段配信を見ない層にも波及し、にじさんじ炎上の2025年最新事例として広く認知される事態となっています。
にじさんじの炎上後契約解除されたのは誰?
にじさんじでは炎上をきっかけに契約解除となったライバーも複数存在します。運営は「契約違反」を理由に挙げることが多いものの、具体的な内容が明かされないケースがほとんどで、ファンの不信感を招いてきました。
ここでは、にじさんじの炎上後に契約解除されたライバーの事例を詳しく紹介していきます。
金魚坂めいろの契約解除騒動
2020年10月19日、にじさんじ所属の金魚坂めいろさんがANYCOLOR株式会社との契約解除を発表しました。公式は「度重なる契約違反」を理由としましたが、具体的な内容は一切非公開です。ファンからは「説明が不十分」との声が上がり、運営の情報開示姿勢が強く批判されました。
詳細が伏せられたことで憶測が飛び交い、無関係なライバーへの誹謗中傷という二次被害まで発生しました。情報の不透明さがファンの不信を招いた点で、にじさんじの炎上における「説明責任」欠如の典型例とされています。
にじさんじの炎上が海外でも!NIJISANJI EN問題
NIJISANJI EN(英語圏)でも、にじさんじの炎上事例が相次いでいます。海外ファン層は労働者の権利やメンタルケアへの意識が高く、運営対応への批判が日本以上に激しいのです。
公式の明確な説明が遅れたことでReddit等の海外コミュニティでは「ライバーを守らない」「使い捨てだ」という批判が噴出しています。運営の不透明な対応が、ENブランドへの不信感を深刻化させていますよ。
Selen Tatsukiの契約解除とファンの反発
2024年2月5日、NIJISANJI ENの人気ライバーSelen Tatsukiさんが契約解除され、にじさんじの炎上の中でも最大級の国際的注目を集めました。運営は「契約違反」を主張しましたが、背景には運営との関係悪化とメンタルヘルス問題が横たわっていたのです。
最も批判されたのが、本人が自費で制作したMVを運営が一方的に非公開にした件です。クリエイター軽視の象徴として大炎上し、英語圏ファンからは「ライバーを守らない」「説明不足」と激しい批判が殺到しました。
Selenさんが以前から活動制限やメンタル悪化を訴えていたことも明るみに出て、ファンの怒りは頂点に達したのです。
この事件でANYCOLOR社の株価は急落し、経営にも打撃を与えました。ファンの大量離脱や競合への流出が発生し、NIJISANJI ENのブランド信頼は大きく損なわれています。EN史上最悪の炎上事件として、今も語り継がれていますよ。
現在活動休止中のライバーは?
にじさんじでは過去に活動休止や離脱となったライバーも複数存在しています。英語圏の「NIJISANJI EN」に所属していたアスター・アルカディアさんは、セクハラ疑惑や情報漏洩疑惑が暴露系配信者によって報じられた後、2025年7月15日をもってにじさんじENを離脱しました。
公式発表では「卒業」でも「契約解除」でもなく「離脱」という表現が使われ、配信活動は行わないことが明記されています。調査結果についての続報は発表されておらず、SNSアカウントは非公開、YouTube動画も全て非公開となりました。
一方で、長期休止から復帰するライバーもおり、休止後の対応はケースによって異なるのが現状です。
にじさんじの炎上続く中で朗報!雨森小夜が4年ぶり復帰
2021年から約4年間活動を休止していた雨森小夜さんが、2025年11月27日に突如復帰配信を実施しました。配信で「卒業しません」と活動継続を明言し、ファンに感謝を伝えています。長期休止の理由は非公開ですが、「ゆっくり活動を再開していく」と説明しました。
契約解除や活動休止が相次ぐ中、長期休止からの復帰は極めて稀なケースです。にじさんじの炎上やトラブルが続いていた時期だけに、運営がライバーを待ち続けた姿勢はファンの安堵を呼びました。休止後も復帰の可能性があることを示す希望的な事例となっていますよ。
最後に
今回はにじさんじの炎上や、活動休止中のライバーについて紹介しました。それにしても僅か4日で契約解除というのはなかなかパンチの効いた話ですよね。契約する前に事務所側で気づけなかったのかと、会社に苦言の声が挙がるのも納得です。
2025年には「朝7時通勤」発言など新たな炎上も発生し、にじさんじの炎上は組織拡大とともに形を変えながら続いています。契約解除時の説明不足や海外展開での課題など、運営体制の改善が求められる場面も増えてきました。
一方で雨森小夜さんのように長期休止から復帰するライバーもおり、今後の運営対応に注目が集まっていますよ。


